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被災地に“モリウミアス”をつくった理由5

2017年3月23日 16:45
被災地に“モリウミアス”をつくった理由5

 「モリウミアス」代表・油井元太郎氏に聞く「飛躍のアルゴリズム」。最後のキーワードは「地域が日本の未来になる!」。油井氏が語る“飛躍のアルゴリズム”とは―


――どういった意味が込められているんでしょうか?

 もともと感じていたことでもあるんですが、震災以降、東北に行くようになって改めて思うのは、“資源が豊か”ということです。

 自然だったり、食べ物だったり、暮らしの文化だったりというのが本当に豊かで、うらやむような世界があるんです。これに気づいてない地元の方々と、それを非日常と感じて「行ってみたい」と思っていても、どこに行っていいかわからないという人がいっぱいいると思うんです。

 仮に、こういうモリウミアスのような取り組みが日本全国に広がっていくと、いろいろな方々が地域に訪れる。我々もそうなんですけど、世界からも来る人が多いんです。

 「日本の田舎とか地域って豊かだね」と世界中が評価してくれるようになると、日本のブランドにもなっていくと思います。これは我々だけじゃなくて、東北に限らず日本の地域には可能性があると思いますし、同じように地域でいろんな活動されている方は多いと思うので、そういう方々と一緒に“新しい日本の形”をつくっていけたらいいなと思います。


――地方再生と言ってしまうと、一言でくくってしまう形になりますが、ひとつのモデルケースになるんじゃないかと期待しています。

 チャレンジングであればあるほどやる気が出るタイプなので、色々なドラマがあったという話も、僕にとってはやりがいにしか感じないというか、可能性を感じて楽しみですね。