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警察長官「撮影と思い込んで…」正男氏殺害

2017年2月19日 8:43

 北朝鮮の金正男氏がマレーシアで殺害された事件で逮捕された女が先月、家族に「日本人を名乗る男に仕事を依頼された」などと話していたことがNNNの取材で分かった。

 マレーシア警察は17日、正男氏殺害に関与した疑いで北朝鮮籍のリ・ジョンチョル容疑者(46)を逮捕した。韓国メディアは18日、リ容疑者が警察署に入る写真を報じている。地元メディアによると、リ容疑者はマレーシアに複数回、出入国していたという。

 一方、すでに逮捕されているインドネシア国籍のシティ アイシャ容疑者(25)をめぐり、新たな証言が得られた。シティ アイシャ容疑者が先月、実家に戻った際、家族に「日本人を名乗る男に仕事を依頼された」などと話していたという。
 
 シティ アイシャ容疑者の義姉「誰に頼まれて仕事しているの?と尋ねたら『日本人だ』と言った。実家にいるときもよく男から電話があった」

 シティ アイシャ容疑者は「日本で放送するテレビ番組の撮影のため、お金持ちの男性にソースをかけるように依頼をされた」などと話していたという。

 シティ アイシャ容疑者の義姉「相手のほおを両手で触ったり、腕をつついたり、ソースをかけたりするイタズラをすると話していた。(男から)高い金を払っているのだから放送される番組を見ようとするなと言われたと話していた」

 シティ アイシャ容疑者についてはインドネシアの警察長官も「テレビ番組の撮影と思い込んでいた」と指摘している。シティ アイシャ容疑者は先月、インドネシアのショッピングモールでも「イタズラをする撮影をした」などと話し、その際、男から日本円にして約8500円を受け取ったという。