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側近辞任、トランプ政権発足前の協議認める

2017年2月14日 16:40

 アメリカのホワイトハウスは13日、トランプ大統領の側近のフリン大統領補佐官が辞任したと発表した。政権発足前に不正にロシアと接触した責任をとり辞任したもので、政権にとっては大きな打撃。

 ホワイトハウスは13日、トランプ大統領の側近で安全保障問題を担当するフリン大統領補佐官が辞任したと発表した。辞任の理由についてフリン氏はロシアへの制裁解除をめぐって政権発足前の去年12月、不正に駐米ロシア大使と電話で協議をしたことを認めた上で、それを隠し、「副大統領などに不十分な情報をうっかり報告してしまった」と説明し、謝罪している。

 この問題をめぐっては、民間人が外交交渉に関与することを禁じる法律に違反している可能性があり、FBI(=米連邦捜査局)が捜査しているとされていた。

 フリン氏は、トランプ大統領の側近で外交安全保障分野の司令塔。政権発足から1か月以内に側近が辞任に追い込まれたことで、トランプ政権には大きな打撃となる。