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トランプ氏“アベノミクスの根幹”も批判か

2017年2月1日 13:13

 アメリカのトランプ大統領は再び日本を名指しし、今度は為替政策を批判。日本が円の価値を安く誘導していて「アメリカがバカをみている」と述べた。

 アメリカの輸出を妨げるものは、同盟国であっても容赦なく批判する。日米首脳会談を10日に控え、トランプ政権のスタンスがよりハッキリした形。

 トランプ大統領「他国は資金供給と通貨安でアメリカより得をしてきた。アメリカはバカをみてきた。日本が長年、何をしてきたかをみてみろ。(日本や中国は)為替を操作して通貨安に誘導している」

 不公平な貿易を正すことを目指すトランプ大統領は、これまで中国が意図的に通貨「元」を安く誘導してアメリカの輸出を不利にしているなどと批判してきたが、今回、それに日本も加えた形。

 また、トランプ大統領は「資金供給」という言葉も使った。これが、デフレ脱却に向けて大量のお金を市場に流してきた日銀の「異次元の金融緩和」を指している場合は、アベノミクスの根幹を批判したことにもなる。

 トランプ大統領が日米首脳会談で、どこまで、この「為替」などの問題に踏み込んでくるのか、大きな焦点となってきた。