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日米関係は…「イバンカがまた会いたいと」

2017年1月30日 17:55

 アメリカのトランプ大統領が出したイラクなどからの入国を一時停止する大統領令について、国会で民進党の蓮舫代表は安倍首相の認識をただしたが、安倍首相はコメントを避けた。

 日米同盟重視の観点からトランプ大統領と信頼関係を築くことを目指す安倍首相は、トランプ大統領に配慮した答弁となっている。

 民進党・蓮舫代表「市民の入国を一時的に禁止するという大統領令に署名。国内外で反発が広がっているんですが」

 安倍首相「この場でコメントする立場にはございませんが、我々はこの難民への対応は国際社会が連携して対応していくべきものであると、このように考えております」

 この答弁に民進党の野田幹事長は「日本も当然懸念を持たなければいけないのに思考停止だ」と厳しく批判している。

■2人がそれだけ良好な関係が築けているということでもあるのか。

 28日の電話首脳会談もとても和やかだったようだ。トランプ大統領は「めったに人を褒めない娘のイバンカが、安倍さんにまた会いたいと言っていた」と持ち上げたということで、外務省幹部が「電話でなければ肩を組んでいた」と話すほど。安倍首相は周辺に「トランプ大統領には気に入られている」と語るなど信頼関係に自信を持っている。

 その一方で政府・与党内には、トランプ大統領に近づき過ぎることについて「しっぺ返しを食らうのでは」との警戒感もある。官邸関係者も「国益を守りながらどこまで話せるかが難しい」と語っている。

 良好な関係を保ちながら言うべきことを言えるのか。安倍首相の姿勢が問われることになる。