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自衛隊の新任務「米艦防護」 運用開始決定

2016年12月22日 12:33
自衛隊の新任務「米艦防護」 運用開始決定

 政府は22日朝、国家安全保障会議を開き、安全保障関連法の施行で新たに可能になったアメリカ軍の艦船を自衛隊が守る「武器等防護」の運用を22日から始めることを決めた。

 稲田防衛相「武力攻撃に至らない侵害から(米軍の艦船などを)防護することが可能となり、これにより日米同盟の抑止力・対処力が一層強化され、我が国の平和と安全がより確保されることとなります」

 「武器等防護」は武力攻撃に至らない、いわゆる「グレーゾーン事態」などの際に、日本の周辺で弾道ミサイルの警戒などにあたっているアメリカ軍の艦船などを、自衛隊が必要に応じて武器を使って警護するもの。防護を行うかどうかは、防衛相がアメリカ軍などから事前に要請を受け、自衛隊の能力なども考慮して判断する。

 稲田防衛相は、日本の防衛にあたるアメリカ軍など「守れるものを守るというのは、日米同盟に資する」と述べ、運用開始の意義を強調した。