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実演:びわこテンプレートで琵琶湖を描いた

2016年12月14日 21:04
実演:びわこテンプレートで琵琶湖を描いた

 12月10から11日にかけ、「びわこテンプレート」という言葉を含んだツイートが大きく伸びました。そのキッカケとなったのが、ツイッターユーザーの「風霊守」さんが10日に投稿したツイートです。

 “100万分の1サイズの琵琶湖を綺麗に描ける「びわこテンプレート」を衝動買いしてしまった。税込価格432円。落ち着いて考えると、これ一体いつ使えばよいんだろ“

 このツイートは10日からの4日間で7500リツイートを超えています。

 「テンプレート」は、四角や円などがくりぬいてある定規板のことです。建築士などが正確な設計図を描くために使います。子どもの時に、算数の授業などで使うために、文房具として持っていた人も多いのではないでしょうか。

 「びわこテンプレート」は、文房具メーカー「コクヨ」のグループ会社「コクヨ工業滋賀」が今年9月に発売しました。このテンプレートを使えば誰でも簡単に、100万分の1スケールの「琵琶湖をすらすらと」書くことができるんです。

 この「びわこテンプレート」、琵琶湖だけでなく、滋賀県ゆかりのモノを描けるくりぬきもあります。

 「おしろ」――滋賀県は「彦根城」が有名です。

 「しゅりけん」滋賀県は甲賀忍者の里として知られています。

 「かいつぶり」――滋賀県の県鳥である「カイツブリ」は、琵琶湖を代表する水鳥として知られ、古くから琵琶湖などに生息しています。

 「なまず」――琵琶湖にはナマズが生息していて、「ビワコオオナマズ」という琵琶湖にしか生息していないナマズもいます。

 「こぎょ」――「湖魚」と書きます。琵琶湖に生息している湖魚のフナやアユ、コイなどを表しています。

 この「びわこテンプレート」がネットで話題になっています。ネット上では

「琵琶湖、描いてみたい」
「滋賀県民の必須アイテム!」
「使い道がわからん!?」

という反応がありました。


■メーカーに聞きました

 コクヨ工業滋賀の田中さんによると、「びわこテンプレート」は滋賀県のシンボルである琵琶湖の魅力を伝えるための「お土産文具」として作ったそうです。

 「びわこテンプレート」以外にも、琵琶湖の形をした「びわこクリップ」「びわこふせん」などがあります。これらの商品は「びわこ文具」シリーズとして滋賀県内の観光施設などで販売されていて、「お土産文具」として好評だそうです。

 「びわこテンプレート」の年間販売目標は6000個でしたが、売れ行きは好調で、この目標は超える見込みだそうです。

 観光客に好評という「びわこテンプレート」ですが、田中さんによると、滋賀県民にも好評なんだそうです。滋賀県民は、ほとんどの人が、琵琶湖を描くことができるそうなんですが、「これで正確な琵琶湖が描ける」と県民に喜ばれているそうです。

 ちなみに東京都内では、千代田区有楽町にある滋賀県のアンテナショップ「ゆめぷらざ滋賀」で買うことができます。(解説:デジタル編集チーム 小林整司編集長)