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陛下 友人に電話で“恒久的な退位制度を”

2016年12月1日 12:24
陛下 友人に電話で“恒久的な退位制度を”

 天皇陛下が「退位」をめぐるお気持ちを公表する前の今年7月、友人に電話をかけ、「退位」の意向を強く訴えるとともに「将来を含めて可能な制度にしてほしい」と恒久的な退位の制度を希望されていたことが明らかになった。

 これは天皇陛下の同級生の明石元紹氏が明らかにしたもの。明石氏によると、7月13日に「退位」の意向が報道された8日後の21日の夜10時ごろ、天皇陛下から突然、電話があったという。

 天皇陛下は明石さんに対し、皇太子さまに「譲位したい」という意向を告げ、「天皇は務めを果たせる人間がやるべきで譲位は合理的な考え方だ」と話されたという。また「退位」については「将来を含めて可能な制度にしてほしい」と恒久的な制度を望まれたという。

 更に「摂政は絶対に嫌だ」と述べ、大正末期、昭和天皇が大正天皇の摂政を務めたことで周囲の人々がそれぞれの天皇の支持派に二分し、2人とも不快な思いをしたとされる歴史も説明されたという。

 現在、政府の有識者会議では「退位」についての議論が進められている。