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児童らスズメバチ被害…凶暴“オオ”に注意

2016年9月16日 20:05
児童らスズメバチ被害…凶暴“オオ”に注意

 東京・日野市で、児童ら10人がスズメバチに刺された。児童らは、小学校に隣接する緑地で生き物を観察する課外授業を受けていたという。付近で、見つかったのはオオスズメバチの巣。特に危険とも言われるこのハチは、他の種類とどう違うのだろうか。

■16日午前9時過ぎ、東京・日野市にある市立潤徳小学校3年の児童9人と教師1人の計10人がスズメバチに刺された。

■ハチに刺された時、子供たちは学校のすぐ裏にある緑地で理科の課外授業中だったという。緑地の周辺は規制線が張られ、物々しい雰囲気となっていた。

■市の担当者「木の根っこの下に、7~8年前に台風で倒れた木の下に隙間があって、そこに巣を作ったみたい」…ハチの巣は、倒木の下にあったという。

■現場から駆除された巣の大きさは30センチほど。オオスズメバチの巣で、中には、ハチの幼虫がびっしりと潜んでいた。

■オオスズメバチはスズメバチの中でも特に警戒が必要だと専門家はいう。

■ハチ駆除8940・小川代表「オオスズメバチは、性格がすごく荒くて、体が大きいんですね。一番日本の(ハチの)中で大きいので、刺されると1回当たりの毒量が非常に多いんですよ。1、2を争う死者数を出す種類のハチです」

■刺されると死に至ることもあるという危険なオオスズメバチ。警視庁などによると、児童らは、頭や手足などを刺され、全員病院に搬送されたが、いずれも症状は軽く命に別状はないという。

■今月11日には、岐阜県飛騨市で開かれたマラソン大会でランナー115人がスズメバチに刺される被害があった。この時、襲ってきたのはキイロスズメバチだった。しかし、オオスズメバチは、他の種類のハチとは異なる特徴があると専門家はいう。

■小川代表「オオスズメバチは、他と違って、見える所にまず巣は作らないです。倒木の中とか倒れた木の下が大好きなんです」

■大きな倒木は中が空洞になっていることが多く、その中に好んで巣を作るという。また、地面の中にも巣を作るため、見た目では巣がどこにあるのか予測が難しいという。

■11月初旬ごろまで活発に活動するというオオスズメバチ。日野市は、緑地に看板を設けて注意を呼びかけ、小学校も安全性が確認されるまで緑地への立ち入りは見合わせるという。