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どう変わる?「原宿駅」映像で振り返る

2016年6月8日 19:04
どう変わる?「原宿駅」映像で振り返る

 数々の若者文化を発信してきた東京・原宿。その玄関口にあたる「原宿駅」の駅舎が、2020年の東京五輪を前に建て替えられることが発表された。90年以上、時代の変遷を見つめてきた駅舎は、どう変わるのだろうか。

■JR東日本は8日、東京の原宿駅を建て替えると発表した。原宿駅は、竹下通りに向かう若者や外国人など約7万人が利用しており、手狭になっている。

■原宿駅から北側約400メートルには皇室専用の「宮廷ホーム」がある。この宮廷ホームは大正天皇、昭和天皇が静養先に向かう際に利用されてきた。ホームには広い車寄せがあり、柱や天井は白く塗られている。

■原宿駅のシンボルとなっているのが、都内最古と言われる木造駅舎。約90年前の1924年に建築され、第二次世界大戦の戦火もくぐり抜けてきた。

■駅舎は“半分木造”という意味の「ハーフティンバー」という建築様式で作られている。木で骨組みをつくり、その間をレンガなどで埋めるヨーロッパの伝統的な建築様式だ。

■原宿といえば、1960年代には車で集まる「原宿族」、1980年代には原宿の歩行者天国「ホコ天」で、派手なファッションで踊る竹の子族が話題になった。現在も、個性的な「原宿ファッション」で注目されていて、外国人も多く訪れている。

■駅舎建て替えに対する街の声「デートのとき、ここまで送ってもらって来るから特別なんかいいですよね。私は残してもらいたい(夫婦)」「今のままだと対応しきれないのであれば、新しくなるっていうのも良いかもしれないですけど、ちょっともったいない気がします(女性)」

■JR東日本の発表によると、建て替え後の原宿駅は現在の駅舎の南側になる予定。駅舎は2階建てとなり、コンコースが拡張され、エレベーターが増設される。

■現在の駅舎を残すのか取り壊すのかは決まっておらず、JR東日本は地元自治体の意見を聞きながら、検討していくという。