×

ALS患者の招致巡り自民・民進の対立激化

2016年5月12日 22:28
ALS患者の招致巡り自民・民進の対立激化

 10日の衆議院厚生労働委員会で当初予定されていた、ALS(=筋萎縮性側索硬化症)患者の参考人招致が実現しなかったことを巡り、自民党と民進党の対立が激しくなっている。

 ALS患者の参考人招致が実現しなかった経緯について民進党は、自民党の理事が「コミュニケーションに時間がかかる」などとして拒否したと説明している。

 さらに、自民党側から招致する条件として、ほかの法案の審議入りを提示されたため、取り下げざるを得なかったと反発している。

 民進党・山井国対委員長代理「健常者を参考人に呼ぶなら無条件、ALSの方を参考人に呼ぶなら児童福祉法とセットでないとダメ。これは障害者差別なんじゃないですか」

 一方の自民党は、ALS患者の参考人招致を拒否した事実はなく、条件も提示していないと主張している。

 自民党・渡辺厚労委員長「これは推薦者である民進党が、そういう形で(招致を)取り下げたということ。背景は分かりません。ただ、私は思いとしては、(ALS患者の)岡部さんに来ていただきたかった、その事実はあります」

 自民党の渡辺厚生労働委員長は、「今後、ALS患者などの参考人招致を実現していきたい」と強調した。