×

気象庁「北東に拡大、大分も厳重な注意を」

2016年4月16日 8:48
気象庁「北東に拡大、大分も厳重な注意を」

 熊本県では16日未明から震度6強や震度6弱などの大きな地震が相次いでいる。気象庁は「北東方向に地震活動の領域が拡大している」として、熊本県だけではなく、大分県にも厳重な注意を呼びかけている。

 16日午前1時25分ごろの地震で震度6強を観測したのは、熊本市中央区や東区、菊池市、宇土市など。震度6弱を観測したのは、熊本市南区や北区、八代市、阿蘇市など。気象庁は、この午前1時25分ごろの地震が、14日夜から熊本地方で起きている一連の地震の「本震」だとの見方を示した。今回「本震」とされた地震はマグニチュードが7.3と推定されていて、1995年の阪神淡路大震災と同じ規模の地震が起きたことになる。

 さらに、熊本県内では、午前1時46分ごろには震度6弱を観測、午前3時55分ごろには再び震度6強を観測した。さらに午前7時11分ごろには大分県の由布市で震度5弱を観測していて、気象庁は「北東方向に地震活動の領域が拡大していて、大分県西部、大分県中部でも地震活動が活発化している」として、熊本県だけではなく、大分県にも厳重な注意を呼びかけている。

 また、気象庁は熊本県の阿蘇山など周辺の火山の活動状況について、「現段階で特段観測データに変化はない」としている。