重大な副作用?ロキソニンの正しい飲み方
インターネットを中心に話題となった出来事の中から“もっと”知りたいニュースを取り上げる「news every.」鈴江奈々キャスターの「MOTTO」。1日は「ロキソニン」。
鎮痛作用がある薬「ロキソニン」。厚生労働省が「重大な副作用」の項目を追加するように指示したことが明らかになり、ネットでも話題となった。身近な薬、ロキソニンの重大な副作用とはどういうものなのか、どこに気をつければいいのだろうか。
■ロキソニンとは
・ロキソニンは、痛みを和らげたり熱を下げたりする効果がある薬。身近に使われている薬で、2011年からは薬局でも販売されるようになった。
・「バファリン」や「イブ」などの解熱鎮痛薬が第2類医薬品に分類されるのに対して、ロキソニンは「薬効が強い」第1類医薬品に分類されている。
・第1類の薬は、薬剤師が説明する対面販売が義務化されており、購入の際、症状の他にアレルギーや、他の薬を服用していないかどうかなどを答える必要がある。
■重大な副作用とは
・厚生労働省が新たに「重大な副作用」に追加するよう指示したのは「小腸・大腸の狭窄・閉塞」。突然の激しい腹痛や食べ物が逆流して吐き気・おう吐などが起こる場合があるという。
・厚労省によると、医師が処方した医療用のロキソニンで、3年間で5人の小腸や大腸に副作用とみられる腸閉塞などの症状が出たという。
■服用時に気をつけることは
・ロキソニンは、炎症や発熱を抑える効果がある一方で、長期間服用などした場合、胃腸の保護機能を弱め潰瘍が起きる副作用の可能性があるという。
・薬剤師「服用して3日から5日間で症状の改善がなければ、医療機関の方に受診していただければと思います」
・他の解熱鎮痛薬が効かないからといって、間をおかずにロキソニンを飲むと、副作用のリスクが高まる恐れがあるという。
・ロキソニンに限らず、薬にはすべて副作用のリスクがある。薬の効能と副作用を知った上で、正しく飲むことが大切だ。