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東芝“白物家電”中国メーカーに売却で調整

2016年3月15日 10:40
東芝“白物家電”中国メーカーに売却で調整

 東芝が白物家電事業を中国大手家電メーカー・美的集団に売却することで最終的な調整をしていることがわかった。

 東芝は、不正会計によって改革が遅れていた不採算事業を見直す中、冷蔵庫や洗濯機などの白物家電事業についても売却先を模索していた。関係者によると、白物家電事業について、中国の大手家電メーカーで世界シェア2位の美的集団に売却する方向で調整を行っているという。

 一時は、政府系ファンドの産業革新機構主導で、シャープとの統合が検討されていたが、シャープが台湾のホンハイ精密工業の傘下に入ることを決めたため、舵(かじ)を切ったもの。日本の家電業界をめぐってはコスト面で競争力を持つアジアの家電メーカーが技術面でも追い上げてきていて、利益の拡大に苦戦を強いられている。