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“ももクロ男祭り”で波紋 市民団体が反発

2015年10月14日 19:28
“ももクロ男祭り”で波紋 市民団体が反発

 人気アイドルグループ「ももいろクローバーZ」が今月、太宰府市でコンサートを行う。ところが、観客を男性に限定したことから市民グループが反発するなど波紋が広がっている。

 コンサートが行われるのは太宰府市にある国の特別史跡・大宰府政庁跡で、今月31日に1万2000人を集めてのコンサートが予定されている。九州国立博物館の開館10周年を祝うイベントなどとして、地元関係者や太宰府市などが作る実行委員会が誘致した。

 ところが、今回のコンサートは「ももクロ男祭り」と題され、観客は男性に限定されている。

 これに対し、「男女の平等を定めた市の条例に反する」と地元の市民団体「男女参画を進める市民ネットワーク太宰府」が太宰府市に苦情を申し立てた。

 男女参画を進める市民ネットワーク太宰府・陶山雪代代表「市長にしても、太宰府市にしても、それ(男性限定)を知った段階で、もっと行動を起こしてほしかった。実行委員会に入っているのだから、出席していろいろ言えばよかった」

 太宰府市側は「8月の時点で観客が男性に限定されていることを知りコンサートを主催するプロダクションに対応を申し入れたが、聞き入れられなかった」としている。

 市は今回の申し立てを受け、実行委員会に対して市長名の文書で、コンサートの名称変更と性別を限定しないことなどを求めた。

 太宰府市・富田謙副市長「基本は『市民まつり』のような形。老いも若きも、男も女も参加できるのが基本だろうと」

 この問題について市民からは「別に。でも女性ファンはかわいそうかな」といった声が出たほか、福岡県飯塚市に住むコンサート参加予定の男性からは「別に気にならない。女性(限定)ライブとかもやってるし」といった声も聞かれた。

 実行委員会は「今回は男性限定という形になったが、ももクロとは今後、複数年にわたり違う試みを企画している」と理解を求めている。