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体重400キロのヒグマ捕獲 なぜ巨大化?

2015年10月12日 19:22
体重400キロのヒグマ捕獲 なぜ巨大化?

 北海道の紋別市で地元の人も驚く巨大なヒグマが捕獲された。

 ヒグマは推定、6~7歳のオスで、体重は400キロに達していたという。先月26日、紋別市の中心部から約20キロ離れた畑でハンターにより捕獲された。

 ヒグマが現れたのは、家畜用のデントコーン畑。ハンターは畑を周辺から刈り取りながら、ヒグマを囲い込み、飛び出してきたところを2人がかりで仕留めたという。紋別市ではここ数年、ヒグマによるデントコーンの被害が相次いでいたため、今年も8月頃から、ハンターが警戒にあたっていた。

 一般的にヒグマの体重は、オスで200~300キロと言われているが、今回駆除されたのは400キロという巨大ヒグマ。なぜここまで大きくなったのだろうか?

 北大獣医学研究科・坪田敏男教授「400キロ超えるクマはあまり見かけない。冬眠をする前に体重の40%の脂肪をつけます。300キロだと400キロになる」

 農作物が豊富にある畑はヒグマにとってのえさ場となってしまうことを専門家は懸念している。

 坪田教授「農家には電気柵を張ってもらって、農作物を口にしないようにしてもらいたい」

 ヒグマが冬眠の準備を進めるこの季節。被害にあわないよう対策を進めることが重要だ。