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武藤貴也議員が疑惑否定 辞職の考えなし

2015年8月26日 15:53
武藤貴也議員が疑惑否定 辞職の考えなし

 未公開株をめぐる金銭トラブルが一部で報じられ、自民党を離党した武藤貴也衆議院議員は26日、国会内で記者会見を開き、一連の疑惑については否定した上で、「現時点で議員辞職の考えはない」と述べた。

 武藤衆院議員「ご迷惑やご心配をおかけしたすべての皆様に心からおわびを申し上げたいと思います。今のところ法律の専門家の方々や担当当局の方々とも相談しているが、私自身が議員辞職につながるような法的な問題があった可能性はないと、現段階では議員辞職については考えておりません」

 武藤氏は、このトラブルには知人のA氏とB氏の2人が関わっていると説明した。

 武藤氏の説明によると、去年10月、知人のB氏から秘書を通じて値上がりしそうな未公開株の特別枠があるとして株の購入を持ちかけられたという。武藤氏は知人A氏に資金を預けていたものの返却されないため、A氏に対し、その穴埋めとして株の購入を持ちかけたところA氏は購入を決め、他に出資者をつのったという。

 その際、A氏は金銭的な事情で新たな口座が作れないため、武藤氏の秘書の口座を利用することになったと説明し、武藤氏自身が指示して資金を集めたのではないと強調した。また、出資者に対しては「すべての方に返金が済んだと報告を受けている」と述べた。

 さらに、武藤氏はA氏に対し未公開株の国会議員枠があるとして購入を持ちかけ、その存在を外部に漏らさないよう指示したなどと報じられたことについては次のように釈明した。

 武藤衆院議員「国会議員枠というものが存在していたという認識は、当時からもございませんでした。私がA氏に対して国会議員が枠をおさえているということを言って資金集めをしては、事実と異なるので、そのような表現を使ったり、私の名前を使いながら資金作りをしないように、くれぐれも注意するようにとA氏に伝えていました」

 武藤氏は自身が資金を集めた事実はなく詐欺罪などには当たらないと主張した。A氏に対しては刑事告訴の準備を進めており、法廷で全てを明らかにしたいとしている。