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噴火規模は?警戒レベル引き上げは? 解説

2015年6月16日 12:09
噴火規模は?警戒レベル引き上げは? 解説

 気象庁によると、火山活動が活発化している浅間山(群馬・長野県境)で16日午前9時30分頃、ごく小規模な噴火が発生した。噴火の規模や今後の噴火警戒レベルの有無について、社会部の気象災害担当・中濱弘道記者が解説する。

 今回の噴火は、火口周辺にごく少量の灰を降らせる程度で、浅間山からの群馬側の北側4キロの場所にある鬼押出しで少量の灰が降った。通常、爆発などがあると、空気の振動(空振)などが観測されるが、今回の噴火では気象庁の観測施設で空振などは観測されなかった。

 浅間山の噴火警戒レベルは現在「2」だが、気象庁は噴火の規模がごく小規模なことから警戒レベルは「2」のまま維持し、「3」への引き上げなどは行わないとしている。

 噴火警戒レベル「2」は、火口からおおむね2キロが立ち入り規制で、その範囲で大きな噴石などが飛ぶおそれがある。しかし、範囲の外であれば登山も可能となっていて、長野県小諸市側からの登山道もここまで登れる。小諸市などは登山道の閉鎖は考えていないという。

 今後も小規模な噴火が続く可能性はあるので、気象庁は現在の規制範囲2キロ以内には立ち入らないように呼びかけている。