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世界遺産 日韓2回目協議も合意至らず

2015年6月9日 21:34
世界遺産 日韓2回目協議も合意至らず

 「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産への登録に韓国が反対している問題で、日本と韓国は9日、ソウルで2回目の協議を行った。韓国側は妥協案を示したが、合意には至らなかった。

 「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産登録について、韓国政府は、朝鮮人労働者が強制労働させられた歴史に目を背けているとして、7施設の登録に反対している。日本側の協議出席者は、9日の協議で韓国側から妥協に向けた提案があったことを明らかにした。「今回は7施設を登録から外してほしいとは言われなかった」としており、韓国側は強制労働の歴史を明記するなどの案を示したものとみられる。

 しかし、日本側は「強制労働があった時期と登録対象の時期が異なる」という立場を改めて述べたということで、合意には至らなかった。

 日韓は今後も協議を続けるという。