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日経平均株価 約15年ぶり高値の背景は?

2015年2月19日 17:13
日経平均株価 約15年ぶり高値の背景は?

 19日も日経平均株価は値を上げ約15年ぶりの高値をつけた。東京証券取引所から経済部・広芝学記者が中継。

 このところ取引が活発化している東京株式市場で株価は2日連続で値上がりし、一時1万8300円台をつける場面も見られた。19日の東京市場では銀行や証券の他輸出関連企業など幅広い銘柄に買い注文が入り、終値はITバブルといわれた2000年以来14年9か月ぶりの高値を付けた。これは今世紀最高値を更新したということになり、大きな節目といえる。

 Q:このところの株価の上昇要因は何だろうか?

 これまではウクライナ情勢やギリシャの債務問題など海外の不安要因に振り回されてきた日本株だったが、ここにきて外国人投資家を中心に日本株に注目が高まってきたということが挙げられる。背景の一つは良好な国内企業の業績。円安を受け自動車や電機を中心に大企業の収益が伸び来期に向けても期待感が広がっている。

 また、大手企業の労使交渉、春闘で経営側から「賃上げ」に関して前向きな発言が相次いでいることも好材料となっている。市場では年内に大台の2万円も見えてきたとの声も聞かれている。