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検視官“臨場率”72.3% 過去最高に

2015年2月12日 16:42

 去年1年間に、全国の警察が死体を取り扱ったときに法医学の知識を持つ警察官が出動した割合が70%を超え、過去最高となったことが警察庁のまとめでわかった。

 警察庁によると、去年、全国の警察で死体を取り扱ったときに、法医学の専門知識を持つ検視官と呼ばれる警察官が現場に出動した割合(臨場率)は、13年よりも9.6ポイント増えて72.3%となり、過去最高になったという。

 2007年に相撲力士の暴行死が見逃され、その翌年の全国の臨場率はわずか10%台と、犯罪に巻き込まれた遺体をチェックする体制の不備が表面化した。これをきっかけに、警察庁は2009年から全国の検視官の数を増員し、臨場率の向上を図っていて、特に死体の取り扱い数が全国で4番目に多い埼玉県警では、臨場率が92.4%と大幅に改善した。

 一方、去年、警察が取り扱った死体の数は16万6000体余りで、このうち11.7%で司法解剖や行政解剖などが行われたという。