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朝日新聞社・木村伊量社長が引責辞任

2014年11月14日 17:26
朝日新聞社・木村伊量社長が引責辞任

 朝日新聞社は14日、木村伊量社長の辞任を発表した。いわゆる「吉田調書」をめぐり、朝日新聞社が記事を取り消し、謝罪した問題などの責任を取った形。

 朝日新聞社によると、木村伊量社長は来月5日付で辞任し、後任には現在の取締役の渡辺雅隆氏が就任するという。朝日新聞社は今年5月、「吉田調書を入手した」として「福島第一原発の所員の9割が吉田所長の待機命令に違反し、第二原発に撤退した」などと報道したが、9月には木村社長が誤った記事と認め、謝罪していた。

 さらに、朝日新聞ではいわゆる従軍慰安婦問題の報道についても誤報の取り消しが遅れた問題などもあり、辞任は一連の問題の責任を取った形。

 木村社長は、「誤報や記事取り消しを招いたことは痛恨の極みです」などとコメントしている。