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もっと強く言って…被害者家族から不満の声

2014年9月19日 20:41
もっと強く言って…被害者家族から不満の声

 拉致被害者らに関する北朝鮮の調査報告がずれ込む見通しとなる中、政府は19日夕方、拉致被害者家族らへの説明会をひらいた。

 午後5時半から始まった説明会は午後6時半現在も続けられている。今月中にも、とみられていた報告がずれ込む見通しとなった事について、拉致被害者家族からは不満の声も上がっている。

 山谷拉致問題担当相「(北朝鮮からは調査が)一年を目標にして行っているところではあるが、今は初期段階であるので、初期段階をこえた説明はできないということでした」

 説明会には、拉致問題を担当する山谷拉致相のほか、北朝鮮との交渉担当者である伊原アジア大洋州局長らも参加している。これまで、「夏の終わりから秋の初め」とされていた北朝鮮からの報告がずれ込む見通しとなった。

 18日の連絡では、拉致被害者らの安否情報など具体的な内容はなかったとみられており、今後、北朝鮮からいつ報告が来るかについて政府は、「現時点では未定」としている。

 こうした現状に対し拉致被害者家族からは、「早く報告するようもっと強く言ってもらいたい」との声も上がっている。

 安倍首相は、「形だけの報告には意味がない」「全ては結果だ」と話しているが、北朝鮮との交渉の難しさが改めて浮き彫りとなっている。