政府は１５日の閣議で、先月の台風８号の接近などに伴う大雨や土石流によって大きな被害を受けた長野県南木曽町と宮崎県椎葉村を「激甚災害」に指定する事を決めた。これにより、農地や農道などの災害復旧費用に対する国の補助が引き上げられる事になる。

　「激甚災害」の指定は、災害復旧にかかる費用が一定の基準を超えた場合に適用されるもので、農地や農道などの復旧費用に対する国の補助率が１０％程度引き上げられる。

　今回、「激甚災害」に指定されたのは長野県南木曽町と宮崎県椎葉村でこのうち南木曽町では、１時間に９７ミリの猛烈な雨が降って大規模な土石流が発生し、住宅が流されるなどして１人が死亡した。

　内閣府のまとめでは、農地や農道などの復旧にかかる費用は南木曽町で約３億６０００万円、椎葉村では約５０００万円に上る見込みだという。