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危険ドラッグ 1割以上が暴力や自傷行為

2014年7月25日 12:07
危険ドラッグ 1割以上が暴力や自傷行為

 危険ドラッグを使用した後、救急搬送された患者のうち1割以上が、暴力を振るったり、自らを傷つける自傷行為に及んだりしていたことが厚生労働省の研究班のまとめでわかった。

 研究班では、2006年から2012年までに危険ドラッグを使用した後、救急搬送された518人のデータをまとめた。救急搬送は2010年は1人だったが、2011年に48人、2012年には469人と、1年で10倍近くに急増している。年代別では、20代と30代が8割を占め、20歳未満も9%に上った。

 症状としては、呼吸が激しくなるほか、意識障害や嘔吐(おうと)などの症状が多く、35%が入院し、人工呼吸器が必要なケースもあったという。また、1割以上が、興奮して頭で車のフロントガラスを割ったり、人に暴力を振るったりしたほか、交通事故を起こしたり、自殺や自傷行為などに及んだりしていたという。