認知症で行方不明 去年は全国で1万超
去年、認知症が原因で行方不明になったとして届け出があった人の数が、全国で1万人を超えることがわかった。
警察庁によると、去年1年間に認知症が原因で行方不明になったとして警察に届け出があった人の数は全国で1万322人に上り、統計を取り始めた2012年から7.4%増えた。また、過去に行方不明の届け出があり、去年のうちに所在が確認できた人は1万180人で、このうち388人は死亡していた。
認知症が原因で徘徊(はいかい)している人を警察が保護した際、本人が名前を言えないために、届け出が出ていても身元がわからないケースもあることから、警察は今後、身元不明の遺体と行方不明者の照合を行うシステムを活用し、髪の毛や所持品などからも身元を検索できるよう対応していくという。