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習近平国家主席、日本による戦争被害を強調

2014年3月29日 21:04

 中国の習近平国家主席は28日、訪問先のドイツで講演し、「日本が引き起こした悲惨な過去を中国人は心に刻んでいる」などと述べ、日本による戦争被害を強調した。

 ドイツを訪問中の習近平国家主席は28日、ベルリン市内で講演し、「日本の軍国主義が引き起こした侵略戦争で3500万人以上の中国人が死傷し、この悲惨な過去を心に刻んでいる」などと、日本による戦争被害に言及した。

 また“南京事件”については、「30万人が殺害された」と主張する一方、当時、南京にいたドイツ人が中国人に避難場所を提供したと紹介。さらには、ドイツのブラント元首相の「歴史を忘れた者は同じわだちを踏む」との言葉を引用して、ドイツの戦後処理を高く評価し、日本政府の対応を暗にけん制した。