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ウクライナ議会、クリミア議会の解散を採決

2014年3月16日 1:11

 ウクライナでは南部のクリミアがロシアへの編入の賛否を問う住民投票を16日に予定している。ウクライナの暫定政権や欧米各国は反対しているが、投票が行われるのは確実な状況となっている。

 ウクライナ南部のクリミアでは日本時間午後3時に始まる投票に向けて準備が進められている。こうした中、ウクライナの議会は、クリミア自治共和国の議会を解散させる決議を審議し、解散は採決された。ウクライナの法律では議会がクリミア自治共和国の議会を解散できることになっており、これでロシア編入に向けた手続きを進める権限を法的には失ったことになる。

 一方、国連の安全保障理事会では、アメリカが提出した住民投票を無効とし、クリミアの地位変更を認めないよう求める決議案の採決が、日本時間16日午前0時頃に行われた。15の理事国のうちアメリカやヨーロッパなど13か国が賛成したが、ロシアが拒否権を行使し、否決された。

 欧米側としては、決議案の採決を通じて、安保理でロシアに圧力をかけた形だが、溝は深まっている。