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不正パスポートで搭乗か 旅客機不明

2014年3月9日 20:16

 8日に消息を絶ったマレーシア航空機の捜索は依然難航しているが、航空当局は9日、少なくとも2人の乗客が不正なパスポートを使って搭乗したとの見方を示した。

 消息を絶ったのはクアラルンプールから北京に向かっていたマレーシア航空機のボーイング777で、乗客・乗員計239人が乗っていた。マレーシアの航空当局は9日に会見し、少なくとも2人の乗客が他人名義のパスポートを使って搭乗したとの見方を明らかにした。搭乗名簿には実在するオーストリア人とイタリア人男性の名前があるが、2人はいずれも実際には搭乗していないことが確認されている。

 一方で、別の運輸当局者は会見で、捜査対象は4人とも発言している。捜査当局は空港の監視カメラを分析するとともに、FBI(=アメリカ連邦捜査局)とも連携して調べを進めているという。

 一方、機体の捜索は依然難航しているが、軍当局者によると、レーダーの記録から、旅客機は一度引き返そうとした可能性があることがわかった。ベトナム南方沖では油のようなものが浮いているのが見つかっているが、9日現在、さらに範囲を広げて20機以上の航空機などで捜索活動を続けている。