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与党側、6日までに成立の方針 秘密保護法

2013年12月5日 8:35
与党側、6日までに成立の方針 秘密保護法

 特定秘密保護法案について与党側は、6日までに成立させる方針。こうした中、今の国会で初めてとなる党首討論が行われ、民主党の海江田代表は「官僚による情報隠しの法案だ」などと批判した。

 安倍首相「(秘密の)指定についても解除についても規則がないわけであります。今までなかったルールを初めてつくるんですよ」

 民主党・海江田代表「特定秘密保護法案は、官僚による官僚のための官僚の情報隠しの法案だ。ゆめゆめ強行採決、この会期の中で終えてしまおうなどと考えないでいただきたい」

 また、みんなの党の渡辺代表が「法案を丁寧に審議するため国会の会期を延長すべきだ」と求めたが、安倍首相は「きょうとあす、会期はあるので、議論を深める機会は十分にある」と答えるにとどまった。

 与党側は特定秘密保護法案以外についても審議を進める方針で、5日未明には、「法案審議を遅らせている」として内閣委員会・水岡俊一議員と経済産業委員会・大久保勉議員の民主党の委員長2人を解任し、与党側の委員長に差し替える異例の手段に出た。

 一方、与党では、日本維新の会やみんなの党と法案をめぐる協議を行った。安倍首相が内閣官房に設置すると表明した特定秘密の妥当性をチェックする新たな機関について、維新の会は「独立性が担保できない」としており、5日朝、改めて話し合う予定。与党幹部からは、たとえ合意できなくても「採決できるならすればよい」として、5日に委員会に加えて参議院本会議でも採決すべきとの意見も出ていて、会期末を前に大詰めの攻防が行われる。