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「年内妥結」は…首席交渉官、米国へ出発

2013年11月16日 20:02
「年内妥結」は…首席交渉官、米国へ出発

 TPP(=環太平洋経済連携協定)の年内妥結を巡り、重要な局面となる首席交渉官会合に向け16日、鶴岡首席交渉官らが、アメリカのソルトレークシティーに向けて出発した。

 鶴岡首席交渉官音「(今回の会合で)メドというものが、もし立ってこないということであれば、年内とりまとめは相当困難な状況になると思っています。大変厳しいけれども、すぐそこまで来ている成果を確実に取得するための非常に重要な機会だと思っています」

 TPPの首席交渉官会合は、19日から24日まで、ソルトレークシティーで開かれる。日本国内では農産物の関税維持を求める声が強い中、アメリカをはじめとした各国は、日本に対して関税を100%撤廃するよう求めている。

 一方で、国有企業の優遇規制など関税以外の分野ではアメリカとアジア諸国が対立していることから、日本は総合的な駆け引きで交渉を優位に進め、年内妥結を強く望むアメリカなどから譲歩を引き出したい考え。