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温室効果ガス世界平均濃度 過去最高を更新

2013年11月7日 4:30

 世界気象機関は、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの世界平均濃度が、2012年も過去最高を更新したと発表した。

 世界気象機関のまとめによると、主要温室効果ガスの一つである二酸化炭素の12年の世界平均濃度は393.1ppmで、前年比2.2ppm増加した。これは先進国の工業化が本格化する1750年以前の推計と比べると1.4倍の増加。

 また、二酸化炭素以外の温室効果ガス濃度も過去最高値を記録し、メタンガスは工業化以前の2.6倍、一酸化二窒素は1.2倍になった。特にメタンガスは、今世紀初めはほぼ一定だったが、2007年から再び増加が始まり、近年最も増えている温室効果ガスの一つ。

 世界気象機関によると、新しい天然ガス資源として注目を集めているシェールガスの生産量が今後、増加することで、メタンガスの濃度がさらに高まる可能性があるという。