中国産や台湾産のウナギを「静岡県産」などと偽って加工品の製造・販売を行った業者に、静岡県は業務改善を指示した。偽装したかば焼きの量は約９０００キロに上る。

　業務改善の指示を受けたのは、静岡・吉田町のウナギ加工品などの販売業者「大井川うなぎ販売」と製造業者４社。県によると、大井川うなぎ販売は、主に中国や台湾から仕入れたウナギをかば焼きなどへの加工のため他の業者に委託、静岡県産などと偽装させた上でこれを引き取り、首都圏や県内の卸売業者に販売した。偽装したかば焼きの量は、去年４月から今年７月までで約９０００キロに上るという。

　県は、大井川うなぎ販売など５社に、ＪＡＳ法などに基づいて適正な表示への是正などの業務改善を指示し、来月２０日までに内容を報告するよう求めている。