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事故から2年半 福島第一原発のいま

2013年9月11日 14:43
事故から2年半 福島第一原発のいま

 11日で事故から2年半を迎えた福島第一原発では、貯蔵タンクからの相次ぐ汚染水漏れなど、汚染水対策が差し迫った課題となっている。現場の最新状況を、社会部原発班・小林史記者が取材した。

 300トンもの汚染水が漏れたタンクからは長期間、少しずつ汚染水が漏れ出ていたとみられているが、発覚から3週間以上がたった今も漏れた場所や原因は特定されていない。また、汚染された地下水の海への流出も食い止められておらず、汚染水問題は廃炉に向けた最大の障壁となっている。

 先月から汚染水対策の司令塔となった東京電力の相沢善吾副社長は「これまでは時間との勝負で、火事場的な仕事をやって何とかここまでたどり着いてきた。これからは40年続く現場の仕事ぶり、設備、廃炉作業が進むということにしていく」と、現場の意識改革の必要性を強調する。

 今後の廃炉計画全体に大きな影響を及ぼす汚染水問題。その場しのぎではない抜本的な対応が求められている。