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いまだ“梅雨”が来ず…このまま猛暑突入か

2013年6月6日 20:22
いまだ“梅雨”が来ず…このまま猛暑突入か

 気象庁は先月29日、「関東甲信地方が梅雨入りしたとみられる」と発表した。しかし、梅雨入り後の東京の天気は、初めの2日間を除いて晴れており、雨が降らない日が続いている。

 首都圏の「水がめ」であり、群馬県と埼玉県にまたがる下久保ダムの貯水率は、6日朝の段階で、雨が少ないため51.9%まで減っている。このため、水位が下がっていて、普段は水があるところも茶色い山肌部分がむき出しになっている。ダムを管理する水資源機構によると、この時期では過去10年で2番目に少ない水量だという。

 この事態に、気象庁にはここ数日、「梅雨入りの発表は間違いだったのでは」との問い合わせが来ているという。気象庁は、「梅雨に関しても移り変わりがあるため、この日と断定的に決めることは難しい」と説明しているという。

 山梨県・北杜市では、雨が少なく川の水が減ったことで、一部の水田へ水が引けない状態が起きていた。6日、上流での使用量を減らし、この地区の水田に水を通す対策を行ったが、根本的な解決には至っていない。

 気象予報士の木原実さんは、「気象庁は、くもりや雨になると予想し梅雨入りを発表したが、梅雨前線が活発にならず晴れている。梅雨入りの予想が外れた」としている。

 今後、6日夜から7日にかけ、主に関東地方で雨が降る予報だが、8日からは日本の東側の高気圧の勢力が強まるため、梅雨前線が弱まり、晴れる日が続いて猛暑になる可能性が出ている。