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珍しい「ナベコウ」が飛来 新潟・佐渡市

2013年5月4日 20:15
珍しい「ナベコウ」が飛来 新潟・佐渡市

 新潟県佐渡市では初の確認となる「黒いコウノトリ」とも呼ばれる「ナベコウ」という鳥が飛来し、話題になっている。

 ナベコウはコウノトリの仲間で、トキより一回り大きく、足の長い黒い鳥。田植え前の田んぼでドジョウを捕まえる姿が撮影された。

 確認されたのは佐渡市にある野生復帰ステーション近くの田んぼで、先月28日、トキのようにエサを探す黒い鳥を、トキを観察している市民ボランティアが発見。日本野鳥の会・佐渡支部に確認したところ、ナベコウと判明した。

 日本野鳥の会によると、ナベコウはユーラシア大陸で繁殖し、インド北部や中国南部で越冬する渡り鳥で、日本に飛来した例は過去に数例しかない。目撃例は新潟県内では過去1件だけで、佐渡市では初確認となる。

 羽根の色がやや薄いことなどからまだ幼鳥とみられ、専門家は親鳥とはぐれてしまったのではないかとみている。

 日本野鳥の会は、「見つけたら、トキと同じようにそっと見守ってほしい」と話している。