首からぶらさげるとウイルスを除去できるとうたった商品で、ヤケドをする事故が相次いだ問題で、国民生活センターは、成分の違う別の商品についても、一部で使い方によってはヤケドのおそれがあるとして注意を呼びかけている。

　問題となったのは、次亜塩素酸ナトリウムを使用している「ウイルスプロテクター」で、販売元が２月から自主回収を進めている。

　国民生活センターでは、二酸化塩素などを使った別の商品についてもヤケドなどの相談が７件あったため、インターネットなどで販売されている６つの商品についてテストを行った。テストは動物の皮膚の表面を湿らせて、直接貼り付けて行った。その結果、３つの商品は皮膚が赤くなったり、脱毛、かさぶたができたりする症状が認められたという。一方、２つの商品については、皮膚が赤くなったが、７２時間後には消え、もう１つの商品については刺激反応は確認されず、この３つの商品は「無刺激性」と評価した。

　センターでは、商品を肌に密着させたり、汗をかくような状況で使用することは避けたりするよう注意を呼びかけている。