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「屈辱の日」沖縄で政府式典への抗議集会

2013年4月28日 13:11
「屈辱の日」沖縄で政府式典への抗議集会

 1952年4月28日、サンフランシスコ講和条約が発効し、日本は独立を回復した。政府は28日を「主権回復の日」と位置づけ、東京の憲政記念館で政府主催の式典が行われた。一方、沖縄県では式典開催に抗議する集会が開かれた。

 宜野湾市の公園で、28日午前11時から開かれた集会には、主催者側の発表で1万人以上の市民が参加した。サンフランシスコ講和条約で本土から切り離され、アメリカの施政権下に置かれ続けた沖縄にとって、4月28日は「屈辱の日」だとして、政府の式典に対する抗議の声を上げた。

 参加した人「主権が果たして沖縄にあるのだろうか、という大きな疑問がある。日本も含めて」

 アメリカ統治下の沖縄では、基地建設のための土地の強制的な接収に加え、軍用機の墜落事故や、兵士の凶悪事件が頻発し、日本への復帰を求める機運が高まった。

 しかし、1972年に日本に復帰してからも、沖縄に基地が集中する状況が変わらない上、アメリカ軍や兵士らの行動や身分を保障した日米地位協定の改定の見通しが立たない現状も、県民のいら立ちを高めている。