女優・坂口良子さんが死去していたことがわかった。５７歳だった。去年、腸閉そくを患い、ほぼ同時期にインフルエンザにも感染、さらに肺炎を発症していたと、１２日に自身のブログにつづっていた。しかし、事務所によると、大腸にできる横行結腸がんと肺炎を患っていた。東京都内の病院で治療を続けていたが、２７日に死去した。

　坂口さんの早すぎる死に、芸能界には悲しみが広がっている。

　ドラマ「池中玄太８０キロ」シリーズで坂口さんと共演した俳優・西田敏行さん（６５）と女優・杉田かおるさんが、胸の内を明かした。

　西田さん「調子が悪かったみたいなことは全く知らなかったので、本当に僕にとっては青天のへきれきですね。順番が違うなと思いますね。あまりにも早すぎますよ。若すぎますよ。（Ｑ坂口さんに何かお声をかけるとしたら）やっぱり、共演させていただいて、僕が演じる池中玄太を本当に心から愛してくれたアッコを、美しくチャーミングにステキに演じてくれたので、そのことに対して本当に感謝したいと思います。坂口良子さん演じるアッコの存在なくて、池中玄太はあり得なかったと思いますね。良子ちゃんがいなくなっちゃうと、本当に寂しいなと思いますね」

　杉田さん「ドラマの撮影で初めてお会いしたのは、３３年前の春でした。春風に吹かれて颯爽（さっそう）としていた坂口良子さんは、満開のお花のように輝いていました。暁子お姉さんこと坂口さんは、永遠の憧れの女性です」

　また、７５年に放送された刑事ドラマ「俺たちの勲章」などで共演した俳優・中村雅俊さん（６２）は「急な話で、大変驚いております。共演したのはお互い若い頃だったので、現場ではいつも大騒ぎして、元気で素敵（すてき）な笑顔の思い出ばかりです。年齢も若く、とてもショックが大きいです。今回の訃報は残念で仕方がありません。謹んでお悔やみ申し上げます」とコメントした。

　坂口さんの葬儀・告別式は、近親者のみですでに営まれたという。