女優の三田佳子（７１）の長男で、俳優の森宮隆（３８）が６日、東京・六本木ブルーシアターで主演舞台「マウストラップ」の初日を迎え、開演前に共演の小松政夫（７１）、横内正（７１）らと共に取材に応じた。

　アガサ・クリスティー原作の同舞台は、映像化を禁じられているため舞台でしか見ることのできないミステリーとして人気を集め、演劇史上最長の６０年間のロングラン公演を記録している。

　初主演となった森宮は「なかなか終着点が見えない中でけいこ場から移ってきて、きのう、きょうと劇場で集中的にやらせていただいて、何とか道筋が見えてきたという感じ」と苦労をにじませながらも「すごく楽しみな気持ちです。先輩方に支えられて伸び伸びとやっています」と意気込みを語った。

　膨大なせりふ量の小松は、開幕を目前に「もう、怖いです恐ろしいです、ハラハラドキドキします…冗談はともかく」と笑いを誘いながらも「最初に台本をいただいたときは、これをどうやって覚えるかが第一の課題だった」と舞台裏の苦労を告白。
　「皆さんに励まされたりして、ようやくこの日を迎えたと感じております。めったにいただけないキャラクターなので、楽しみたい」と力を込めた。
　
　１７日まで。