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「はだしのゲン」の作者・中沢啓治さん死去

2012年12月25日 13:10
「はだしのゲン」の作者・中沢啓治さん死去

 広島の原爆を題材にした漫画「はだしのゲン」の作者の漫画家・中沢啓治さんが19日、肺がんのため死去していたことがわかった。73歳だった。

 中沢さんは広島市の出身で、6歳の時に爆心地から1.3キロの地点で被爆し、父と姉、弟を失った。中学卒業後、漫画家を目指して上京し、24歳で漫画家としてデビュー。73年に連載を始めた、自らの被爆体験を基にした「はだしのゲン」は、累計発行部数1000万部を超すベストセラーになり、10か国以上の言語に翻訳された。

 10年に肺がんが見つかり、闘病生活を続けていたが、19日、広島市の病院で死去した。葬儀は家族のみで営まれたという。