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APEC 野田首相と中国・胡主席が立ち話

2012年9月9日 13:04

 ロシア・ウラジオストクで開かれているAPEC(=アジア太平洋経済協力会議)で、9日、野田首相と中国・胡錦濤主席が接触した。関係修復への動きともみられる。

 9日朝の首脳会議直前、会場の入り口付近で野田首相と胡主席が立ち話をした。詳しい内容は明らかになっていない。日本政府は今回のAPECの期間中、胡主席との首脳会談を調整していたが実現できず、非公式レベルでの接触の機会を探っていた。

 さらに、野田首相が韓国・李明博大統領と握手を交わす場面があった他、玄葉外相が韓国・金星煥外交通商相と意見交換し、事態を沈静化するため冷静に対応するとの認識で一致している。

 8日の日露首脳会談で北方領土問題について協議進展に道筋をつけたばかりだが、ロシア・サハリンの通信社によると、今月上旬、サハリン州政府の関係者ら約120人が歯舞群島に上陸し、ロシアの旗を立てた。こうした地元感情もあるだけに、協議の具体的な進展には高いハードルがあるといえそうだ。

 APECはこの後、貿易投資の自由化や地域経済の統合などへの提言を盛り込んだ首脳宣言を採択する予定。