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東電 ギンザケ価格下落分の7割賠償へ

2012年8月24日 20:52
東電 ギンザケ価格下落分の7割賠償へ

 宮城県の沿岸養殖の主力品の一つであるギンザケをめぐって、「東京電力」は24日、価格下落は福島第一原発事故による風評被害の影響と認め、下落分の7割を賠償する方針を示した。宮城県漁業協同組合はこれを受け入れた。

 これは24日午後、ギンザケ養殖業者らを対象に宮城・塩釜市で開かれた説明会で東京電力から示されたもの。東京電力は、6月から8月に水揚げされたギンザケの価格下落の要因を、福島第一原発事故による風評被害の影響と認めた。その上で、05年から10年までの市場での一キロ当たりの平均価格約450円と比べた価格下落分の7割を賠償することを提案した。

 県漁協はこれまで、今年水揚げされたギンザケについて価格下落分の92.7%の賠償を求めていたものの、24日の東京電力側の提案を受け、これを受け入れることを決めた。

 県漁協・菊地伸悦会長「いつまでも先延ばしできないという状況の中で、24日、(養殖業者に)ご理解をもらったと思います」

 ギンザケ養殖業者・末永陽市さん「ここが落とし所じゃないかということで、皆さん、そういう腹で、不満はあるけれど、仕方ないと決着した」

 東京電力は県漁協からの請求後、3週間以内に賠償金を支払う方針。