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核サミット開幕、北“ミサイル”など議題に

2012年3月26日 18:49

 核テロ対策などをテーマにした世界53の国などが参加する「核セキュリティーサミット」が26日、韓国・ソウルで開幕した。26日夜から27日にかけての会議では、福島第一原発事故も教訓に、核の安全性向上やテロ対策などについて話し合う予定。

 26日夕方からは各国首脳の歓迎レセプションが始まった。26日に行われた個別の首脳会談では、北朝鮮の事実上の弾道ミサイル発射予告への対応一色となった。

 韓国政府関係者によると、李明博大統領と会談した中国・胡錦濤国家主席は、北朝鮮側と連絡を取ってミサイル発射を中止させる努力をすると述べたという。中国が「発射を中止すべき」との考えを示したのは初めて。

 また、アメリカ・オバマ大統領は、ロシア・メドベージェフ大統領と会談し、両国が北朝鮮に対してミサイルを発射すべきでないとのメッセージを送ることで合意した。オバマ大統領は26日午前の講演で、北朝鮮の最高指導者・金正恩氏にミサイル発射を断念するよう異例の呼びかけを行った。