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旧社保庁のOB、AIJの契約に深く関与

2012年3月3日 9:37
旧社保庁のOB、AIJの契約に深く関与

 投資顧問会社「AIJ投資顧問」(東京・中央区)の年金消失問題で、旧社会保険庁のOBがAIJの契約に深くかかわっていたことがわかった。

 この旧社会保険庁のOBは、AIJが全国各地で開催した年金運用のセミナーで講演し、1年間に約600万円のコンサルタント料を受け取っていたという。OBは日本テレビの取材に対して、「年金基金の担当者にはAIJの投資方法が優れていると紹介した」と述べて、AIJとの契約を勧めたことを認めた。

 一方、AIJに運用を委託したとして厚労省が公表した36の年金基金のうち、少なくとも17団体に厚労省や旧社会保険庁のOBが天下りしていることが日本テレビの調べでわかった。こうしたOB同士の信頼関係でAIJとの契約が広まったとみられる。