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木造3階建て「3億円」校舎の火災実験

2012年2月22日 15:51
木造3階建て「3億円」校舎の火災実験

 木造の学校の校舎で火事があった場合、どのくらいの勢いで火が回るかを検証する異例の実験が22日、茨城・つくば市で行われた。

 実験が行われたのはつくば市の国土技術政策総合研究所で、総工費3億円をかけて造られた木造3階建ての校舎を使い、火の回り方や煙の伝わり方などを実験した。校舎は実験開始から約1時間15分で中央部分が崩落し、約2時間で全焼した。

 国交省は、公共建築物への木材利用を促進するためにも、この実験で得たデータから安全性などを確認し、今後の規制緩和につなげていく考え。

 早稲田大学理工学術院・長谷見雄二教授は「(建物の軸組の崩壊が)火の海になってから約1時間なので、構造として一応の性能がある」と話している。

 来年度には、さらに耐火性能を高めた校舎で再び実験が行われる。