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台湾総統選、馬英九総統が再選果たす

2012年1月14日 22:09

 台湾の次のリーダーを決める総統選挙が14日に行われ、国民党の現職・馬英九総統(61)が再選を果たした。

 馬総統は日本時間14日午後9時過ぎ、台北市内の支持者集会に姿を現し、勝利宣言を行った。馬総統は「中国との争いごとをやめ、平和な話を進める政策を人々が認めてくれた」と述べた。その上で、「喜ぶのは一日でいい。私たちにはやるべき仕事がたくさんある。貧富の差の縮小などに力を尽くす」と抱負を語り、選挙戦を戦った野党・民進党に和解を呼びかけた。

 今回の総統選は対中国政策が最大の争点で、馬総統は民進党・蔡英文主席と接戦を繰り広げたが、中国との関係改善を進めた政策が有権者から一定の評価を受けた形となった。馬総統は「今後4年間の任期で中国との経済関係を更に拡大させ、衝突を回避して更なる安定を目指す」と述べている。

 一方、中国は「統一」を視野に台湾経済の囲い込みを進めながら政治的対話を求めてくる可能性もあり、どのように応じるかが問われる。