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福島原発事故の拠点・Jヴィレッジを公開

2011年11月11日 19:05
福島原発事故の拠点・Jヴィレッジを公開

 東日本大震災から11日で8か月がたった。福島第一原子力発電所事故の対応拠点となっているトレーニング施設「Jヴィレッジ」(福島・楢葉町)が11日、初めて報道陣に公開された。

 Jヴィレッジは福島第一原発から約20キロのところにあり、サッカーの日本代表や海外の代表なども使用する日本最大規模のトレーニング施設。

 グラウンドは現在、駐車場やヘリポートとして使われている。また、サッカー場の芝生はアスファルトで固められ、作業員用の寮が建てられている。「東京電力」によると、約1100人が生活をしている。

 作業員は、福島第一原発に向かう際、防護服に着替え、マスクや線量計が渡される。作業から戻ると、身体スクリーニングの機械を通り、体の表面が放射性物質で汚染されていないか確認する。

 福島第一原発は現在、原子炉周辺の温度が100℃を下回り、収束に向けて順調に進んでいて、政府は年内に「冷温停止」を宣言する方針。一方で、原子炉内の燃料については、どのような状態なのか正確には把握できていないなど、不安材料もある。