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パナ、一部本部機能を海外移転へ 円高対策

2011年9月15日 13:15
パナ、一部本部機能を海外移転へ 円高対策

 円高が続く中、「パナソニック」は、原材料の調達部門などの本部機能を、来年4月をメドに、日本からシンガポールに移転することを明らかにした。

 パナソニックによると、現在、大阪本社にある部品や原材料の調達と物流に関する本部機能を、来年4月以降、シンガポールにあるパナソニックの子会社に移管するという。これに伴い、レアメタルなどを含む原材料のアジアでの集中購入や調達の効率化が可能となり、年間600億円のコストを削減できる。

 パナソニックではこれまで、原材料の高騰による今年度の損失を660億円、一ドルあたり1円の円高により生まれる損失を38億円と発表していて、その対策を急いでいた。