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定期検査中の泊原発3号機、営業運転を再開

2011年8月18日 1:49
定期検査中の泊原発3号機、営業運転を再開

 定期検査中の「北海道電力」泊原子力発電所3号機が17日、営業運転を再開した。

 経産省の原子力安全・保安院は17日、調整運転を続けていた泊原発3号機の定期検査の終了証を北海道電力に交付した。これにより、泊原発3号機は5か月以上続いていた調整運転から営業運転に移行したことになる。定期検査中の原発が営業運転を再開するのは福島第一原発の事故後、全国で初めて。

 政府は、定期検査で停止中の原子炉に対して、原発の安全性を確認する「ストレステスト」の1次評価を実施し、その後、運転を再開するとしている。泊原発3号機も定期検査中だったが、実際に原子炉を動かす調整運転を続けていた。そのため、他の定期検査中の原発とは異なり、「運転の継続」として認められ、営業運転の再開となった。泊原発3号機は今後、運転中の原子炉全てに行われる「ストレステスト」の2次評価を受けることになる。

 泊原発の営業運転再開について、地元・札幌市の市民からは「原発が問題になっているので、そんなに急いでやらなくてもいいのではないか」「原発問題は難しい問題で、全くなくすというのは今はできないと思う」など、様々な声が聞かれた。

 この運転再開について、菅首相は17日夜、「(Q泊原発が運転再開、受け止めは?)原子力安全委員会もきちっとチェックしたと聞いていますから。(Q十分安全ですか?)原子力安全委員会もきちっとチェックしたと聞いています」と述べ、問題ないとの認識を示した。